うつ病と思ったらすぐに診断へ【我慢しないで】

体の不調は異変のサイン

看護師

異変の要因は何か

精神障害の分類と診断の手引きとして、精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)があります。このDSMによると、うつ病の診断基準として抑うつ気分または喜びなどの喪失の一方があること。これに加え、食欲の増減または体重の増減、不眠または睡眠過多、疲労感または気力の減退など7つの項目のうち5つ以上が認められることが挙げられています。では、何が原因で発症するのでしょうか。原因ははっきりと分かっていませんが、「ストレス」「性格」「遺伝」が要因と考えられています。「ストレスは万病のもと」と言われていますが、ストレスがきっかけでうつ病を発症することがあります。特に引き金となりやすいのが、近親者の死亡、環境の変化、人間関係です。性格面でみると、生真面目、几帳面、責任感が強いがあげられます。真面目な人がうつになりやすい、と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。まじめな人ほど、頑張ろうとしすぎて疲弊し、ストレスをため込みます。結果、発症しやすくなります。そして遺伝も関係しているといわれ、うつ病患者の近親者にも同様の病を持つことが多いことから、そのように言われています。3つの要因をあげましたが、これらに当てはまるからといって必ず発症するとは限りません。うつ病が発症するメカニズムも解明されていませんが、代表的な説を一つ上げます。脳内では、情報を伝達するために、セロトニン、ノルアドレナイン、ドーパミンなど神経伝達物質が出ます。セロトニンは神経細胞を抑制する神経伝達物質、ノルアドレナインとドーパミンは神経細胞を興奮させる神経伝達物質です。健康な人の場合であれば、それらの神経伝達物質のバランスがとれています。しかし、うつ病ではこれらの神経伝達物質の働きが低下し、さまざまなうつの症状が現れると言われています。もちろんこの説だけでうつ病発症のメカニズムが説明できるわけではありません。他にも、神経伝達物質を受けとる受容体の過敏性がうつ病に関与している説、神経伝達物質が情報を伝達したあとの細胞に何らかの問題がある説などがあります。さまざまな仮説がありますが、診断後に処方される抗うつ薬の効果が期待できないという意味ではありません。この薬の効果は、現在でも実証済みです。診断では薬以外にも治療法があり、薬と並行して行います。

Copyright© 2018 うつ病と思ったらすぐに診断へ【我慢しないで】 All Rights Reserved.